2015年09月09日
三越伊勢丹ホールディングス(HD)の新体制
三越伊勢丹HDの最高実力者だった武藤信一会長兼CEO(最高経営責任者)が多臓器不全で急死したのは1月6日のこと。64歳だった。そして同社が訃報について発表したのが3日後の9日。これだけ時間が空くのは異例といえるが、後任人事はさらに延び延びになった。新しい体制が発表になったのは死去から8日後の14日。新体制では1人が経営責任を負うCEO体制を廃止して、集団指導体制に移行。後任の会長ポストには、橋本幹雄・伊勢丹会長(64、伊勢丹出身)が6月の株主総会をへて就任する。持ち株会社の三越伊勢丹HDは、代表権を持たない橋本会長と、石塚邦雄社長(60、三越出身で三越社長を兼任)の体制になる。
今回の人事で百貨店業界がもっとも注目したのは、大西洋・伊勢丹社長(伊勢丹出身)が三越伊勢丹HDの取締役を兼務すること。こちらも株主総会をへて兼務することになる。三越伊勢丹HDは、首都圏の三越と伊勢丹を2011年4月に統合し、1つの百貨店にするための「統合準備委員会」を1月14日に新設。委員長に大西が就任した。三越と伊勢丹が統合し新百貨店に生まれ変わるとき、大西が持ち株会社である三越伊勢丹HDと傘下の百貨店の社長を兼務するというシナリオがみえてくる。大西は1979年に慶応大商学部を卒業後、伊勢丹に入社。立川店長などをへて、2008年3月から統合相手の三越の常務として三越のリストラに辣腕を振るった。2009年6月には、三越伊勢丹HDの会長兼CEOに専念する武藤の後任として、伊勢丹の社長の座を継いだ。当時、伊勢丹の社長の最短距離にあるとみなされていたのが、主流の婦人服部門を統括する二橋千裕・伊勢丹専務執行役員だった。しかし今回の人事で、伊勢丹の提携先である東急百貨店の社長に1月29日付で転出する。
今回の人事で百貨店業界がもっとも注目したのは、大西洋・伊勢丹社長(伊勢丹出身)が三越伊勢丹HDの取締役を兼務すること。こちらも株主総会をへて兼務することになる。三越伊勢丹HDは、首都圏の三越と伊勢丹を2011年4月に統合し、1つの百貨店にするための「統合準備委員会」を1月14日に新設。委員長に大西が就任した。三越と伊勢丹が統合し新百貨店に生まれ変わるとき、大西が持ち株会社である三越伊勢丹HDと傘下の百貨店の社長を兼務するというシナリオがみえてくる。大西は1979年に慶応大商学部を卒業後、伊勢丹に入社。立川店長などをへて、2008年3月から統合相手の三越の常務として三越のリストラに辣腕を振るった。2009年6月には、三越伊勢丹HDの会長兼CEOに専念する武藤の後任として、伊勢丹の社長の座を継いだ。当時、伊勢丹の社長の最短距離にあるとみなされていたのが、主流の婦人服部門を統括する二橋千裕・伊勢丹専務執行役員だった。しかし今回の人事で、伊勢丹の提携先である東急百貨店の社長に1月29日付で転出する。
Posted by サヤ at 16:09│Comments(0)